BUSCHETO
エムピウのラインナップに加わった新たな革「ブスケット」についてご紹介します。
イタリアにある[Concieria Puccini Attilo s.r.l.]というタンナーさんの植物タンニン鞣し革で、ピサ大聖堂の設計者である建築家のお名前[BUSCHETO]から名付けられました。
中米固有の木で主に家具の製造に使用されるケブラコ[Quebracho]と栗の木から抽出された天然タンニンによる100%シブで鞣されています。加脂は動物性脂肪と天然油を混合したSEGO、太鼓での染色と顔料を使わないアニリン色仕上げの皮革です。
一見すると艶があり比較的濃色寄りの落ち着いたカラーで上品な印象ですが、オイルをたくさん含んでいるため曲げた箇所などでは油分が移動することで濃度が変化して染料の色味が浮かび上がってくる「プルアップ現象」がみられます。小傷が目立ちにくいため、わりと扱いが楽かもしれません。
今までの定番皮革と比べるとシボ・トラ・バラ傷など様々な表情が現れており、革ロットによる差もやや顕著です。
エムピウでは動物たちが刻んだそのしるしを不良品ではなく無二の個性であると考え、自分だけの一品として育てていただける方に使っていただければとの想いから採用することにしました。


