
「力強くたくましい」という意味のイタリア語名を持つ1本持ち手の鞄《GAGLIARDO》。
このモデルは以前、日本製をメインとする『M+』とは別のイタリア製バックブランド『BellaVita』として販売していました。海外とのやり取りで生産していくことが難しくなり長く休止したままになっていたものです。そのような中で墨田区にてHISFACTORYというブランドを立ち上げておられる中野氏の妥協がないモノづくりの姿勢に感銘を受け、この鞄をお任せすれば間違いなく魅力的なものになるという想いでコラボレーションをお願いしました。
そして完成したガリアルドは細部まで妥協なく骨太に作りこまれた鞄として生まれ変わりました。
このモデルひとつめの特徴は、一本のみで構成された持ち手を真鍮パイプにくぐらせて持ち上げれば自動的に開口部が閉じる構造にあります。中央に留め具としてのストラップも配してはありますが、持ち手・ショルダーどちらを使っても持ち歩く時には留め具なしで閉じた状態になります。
そしてふたつめは、ボディ部の二重構造です。丸みがある内袋の外側を丈夫で厚い一枚革で「U」の形に覆うことで、内部を保護すると同時に「革鞄」としてのしっかりとした存在感を成立させました。
外革に横マチが存在しないため側面の形状が限定されることがなく、パソコンや書類など平たいものを入れた時には薄くなり、嵩張るものを入れた時には形状に沿って丸みのある幅が出ます。
内袋は厚手帆布のボディに対して、横マチ部分を革で構成したコンビネーションになります。マチは外革と同素材を使用しているため、一体化しているように馴染みます。内袋の取っ手側帆布面には台形型のポケットを配してあり、鞄を閉じたままでも横から手を差し込むことで携帯電話などよく使うものを取り出せるようにしました。また外革との隙間は縫い付けられていないため、一時的に新聞や雑誌を挟んでおくことも出来ます。袋内部には綿素材を張り、ホック付きとファスナーふたつのポケットを付けました。
素材は外革と内袋マチ部分がPueblo、持ち手ショルダーなどは色落ちが少なめなButteroです。(天然素材となりますので雨や汗などで濡れると色移りする可能性はございます。ご注意ください。)Puebloはイタリア『Badalassi Carlo社』のタンニン鞣し革で、手仕事で表面を一枚ずつサンド加工(やすり掛け)してあります。最初は和紙のようなざらっとした風合いが経年変化によってバフが寝てくることで艶めきます。エイジングしても加工してある分だけ表面に濃淡が残って複雑な表情を保つため、通常のものと比べて小傷などが目立ちにくい傾向にあります。
金具は全て無垢の真鍮を採用しており、これも次第に鈍い金属の質感が増していきますので、全てが育て甲斐のある鞄と言えるかもしれません。素材もつくりも全て厳選して仕上げたことでエムピウとしては今までにない高額商品となっておりますが、それに見合う質と価値があるとご判断いただければ幸いです。
こちらの商品は受注生産でのお届けとなります。ストアページにて仮予約をいただきました段階から制作致します。納期詳細につきましてはご予約後に個別メールにてご連絡致します。(お支払いは商品入荷後に専用ページからご購入手続きいただくタイミングとなります)
商品名 | ガリアルド |
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本体寸法 | W390×D110×H330mm |
その他寸法 | ショルダーの長さ min1080–max1200mm |
重量 | 1600g |
皮革 | プエブロ(イタリア製タンニン鞣し革) black & blue : ブッテーロ(イタリア製タンニン鞣し革) D.brown : マレンマ(イタリア製タンニン鞣し革) |
裏地 | 綿 |
生産国 | 日本 |