アウトレット商品への新対応

エムピウでは革に小傷やムラが見受けられ正規品としてはお出しできないと判断したものをアウトレット価格で販売しております。機能的には問題がなく、使うにつれ該当箇所も徐々に馴染んでいくので、素材や職人様の仕事を無駄にしないためにも行っているものです。

先日該当品が正規新品と偽って転売されているとの判断に至り、価格や購入制限等の対策を講じました。急遽の対応が必要な状況でしたため致し方なく行ったものですが、本当に正しい方策であるかも含め継続した考慮を重ねてまいりました。

アウトレット販売は「つくったものをなるべく廃棄したくない」が大前提です。同時に独自仕様が多いエムピウ商品を先ずは一度使って試してみたいとお考えのお客様や日常使用のためにご購入されるリピーター様などに向けて「気軽に手に取っていただける価格設定」が可能という利点もありました。

上記を踏まえ現時点では『同時購入制限は継続せざるを得ないものの金額設定は可能な限り戻したい』がエムピウの出した答えです。もちろんただ巻き戻すだけでは抑止力も後退してしまいます。そこで以下のアイデアを立案致しました。

1. アウトレット商品への目印追加
正規品ではないと明示するため(取り除くことが不可能な焼印で)マークを刻印します。表面(外側)を避け、内側の目立たないけれどきちんと見える箇所に配します【写真一枚目】。

2. ジャンク枠の新たな追加
アウトレット品は使い込むうちに馴染む程度の状態(細かな傷や色ムラ、やや目立つ血シボや小皺など)であることを基準としていました【写真二枚目】。今回このラインからも外れてこれまでは排除していた状態の品をジャンクランクとして販売します【写真三枚目】。マークひとつがアウトレット、ジャンクにはふたつ刻印することで区分け予定です。

3. 価格設定
アウトレットは旧価格(正価の60%程度)に戻します。ジャンク品は更に割引率を大きくする(正価の30%程度/状態によって変動する可能性あり)ことを考えております。

アウトレット系サンプルの写真はこちらのページでもご参照いただけます。

【目印について】
正規品でないことを示すものとはいえネガティブに寄った表現は避けたいと考えました。さらに5mmくらいの細かさでも傷ではなくマークだということが判る形態であること。その結果として「m」のような「かもめ」のようなデザインが出来上がりました。

イタリア語ではちいさなかもめのことを gavina(ガヴィーナ)と呼ぶそうです。皆様にも「gavinaマーク付きのエムピウ」として親しんでいただければとの願いを込めて、上記の仕様をご了承いただきたく先んじて公開致します。

※ 当初は2022年3月4日より、蔵前店舗のみで上記仕様にて販売致します。
m+ online storeでは状態を個別にお選びいただけませんため「アウトレットランク」のみを扱う予定です。ある程度の準備期間が必要なことから、オンライン販売の開始時期は現時点で未定となっております。

gavina マーク アウトレット商品例 ジャンク例